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歯周病はうつるのか?|感染経路・予防策を専門家が解説

はじめに

「歯周病は人から人にうつるのですか?」という質問をよくいただきます。実は、歯周病は細菌による感染症であり、条件が整えば家族や恋人など身近な人にうつる可能性があります。本記事では、歯周病の感染メカニズムと予防策をわかりやすく解説します。


歯周病は感染症

歯周病は、歯周病原性菌と呼ばれる細菌が原因で起こる感染症です。代表的な菌は以下の通りです。

  • Porphyromonas gingivalis(ポルフィロモナス・ジンジバリス)
  • Tannerella forsythia(タネレラ・フォーサイシア)
  • Treponema denticola(トレポネーマ・デンティコラ)

これらの菌は唾液を介して他人にうつることが確認されています。


歯周病がうつる経路

  1. キスやスキンシップ:恋人や夫婦間での接触
  2. 食器やコップの共有:同じ箸やスプーンを使う
  3. 親から子への口移し:食べ物を噛み与える行為

特に子どもは免疫力が弱いため、親からの感染リスクが高いとされています。


歯周病は必ずうつるのか?

歯周病菌が口に入っても、必ず発症するわけではありません。以下の要因が揃ったときに発症リスクが高まります。

  • 歯磨きが不十分でプラークが多い
  • 口腔内が乾燥している
  • 喫煙習慣がある
  • 免疫力が低下している

つまり、同じ菌がいても口腔環境が良ければ発症を防ぐことが可能です。


歯周病の感染を防ぐ方法

  1. 歯磨き・フロスでプラーク除去
  2. 定期的な歯科検診とプロクリーニング
  3. 食器・歯ブラシの共有を避ける
  4. 禁煙・バランスの良い食生活で免疫力を高める
  5. 口腔内の乾燥を防ぐ(十分な水分補給)

歯周病の家庭内感染を防ぐ工夫

  • 家族全員で歯科検診を受ける
  • 歯ブラシは必ず個別に管理
  • 乳幼児への食べ物の口移しは避ける

家庭でのちょっとした工夫が感染防止につながります。


歯周病は「生活習慣病」の一面も

感染症であると同時に、歯周病は生活習慣病でもあります。規則正しい生活習慣や禁煙は、感染予防と進行抑制に非常に効果的です。


まとめ

  • 歯周病は細菌感染によって発症する
  • 唾液を介して人から人へうつる可能性がある
  • 必ず発症するわけではなく、口腔環境や生活習慣が重要
  • 家族全員での予防意識が大切

モアナ歯科クリニックでは、歯周病予防・治療に加え、家庭内での感染予防アドバイスも行っています。歯周病について不安がある方はお気軽にご相談ください。


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